■設計ラボ■ツバメの巣と住まいづくり
設計デザインの山岸です。
今年の春、弊社工務店の事務所入り口にツバメが巣を作り始めました。
実は、昨年は巣づくりをしなかったので、少し寂しく感じていたのですが、今年は戻ってきてくれたようです。
スタッフの間でもちょっとした話題になりました。
ツバメの巣が作られる家は「縁起が良い」と古くから言われています。
商売繁盛、家内安全、火事除けなどの言い伝えもあり、ツバメは人の住む場所を「安全」と感じて巣を作ると言われています。
害虫も食べてくれる益鳥ですから、自然のありがたい隣人とも言える存在です。
ただし、もちろん良いことばかりではありません。
巣の下にはフンが落ちやすく、玄関まわりが汚れてしまったり、においが気になったりすることもあります。
お客様を迎える場所としては悩ましいところですが、それでも「自然と共にある職場」と考えれば、どこか心温まる風景でもあります。
今年のツバメも、最初は順調に巣を整え、数日かけて卵を温めている様子が見られました。
ところがある朝、巣の下に卵が一つ、落ちていました。
驚きと同時に、少し切ない気持ちになりました。
犯人(?)は同じツバメなのか、それともスズメが巣を荒らしたのか。
巣の主がどこまで無事だったのか、私たちには知るすべもありませんが、自然の世界もまた厳しさと隣り合わせであることを感じさせられました。
ツバメの巣を見ていると、私たちの「住まいづくり」にもどこか通じるものがあるように思います。
家族を守る場所、安全で安心して暮らせる場所。
ツバメが巣を選ぶように、人もまた「心地よい場所」を探して家を建てます。
そして、どんなに立派な巣や家も、きちんと守り、手入れをしてこそ「本当の住まい」としての役割を果たします。
私たちも、皆様の大切な「住まいづくり」のお手伝いをする立場として、ツバメのような観察力と、安心を届ける責任を忘れずに、日々取り組んでいきたいと思います。
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