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■現場レポート■現役蓄熱暖房器

設計デザインの山岸です。

私の自邸には、今ではあまり新規採用されなくなった「蓄熱暖房器」が設置されています。


設置したのは十数年前。

当時は安価な深夜電力を活用でき、家全体をじんわりと暖めてくれる暖房として注目されていました。

近年は電気代の高騰もあり、蓄熱暖房器に対して「電気代が高い」「もう時代遅れ」といった声を聞くことも増えました。

確かに、状況によっては運転方法を見直したり、別の暖房方式へ切り替えた方がよいケースもあります。

それでも我が家では、今も現役で稼働しています。


理由はとてもシンプルで、「住宅の性能」と「使い方」が合っているからです。

断熱・気密がしっかりした住宅では、一度蓄えた熱を逃がしにくく、室内温度が安定しやすくなります。

蓄熱暖房器は、その特性を最大限に活かす暖房設備です。

家には、猫がいるので日中も暖房が必要なのです。

夜間に蓄えた熱を、日中ゆっくりと放出し、室内を穏やかに暖め続けてくれます。


先日、蓄熱暖房器を設置されているお客様から「以前と比べて、最近は暑すぎるような気がして心配だ」とご連絡をいただき、確認に伺いました。


実際に本体の状態や動作を確認しましたが、機器自体に異常は見られないようでした。

原因は、故障ではなく「設定」にありました。

外気温がそれほど下がらない日でも、冬本番と同じ蓄熱量で運転していたため、必要以上に熱をため込んでいたようです。

そこで、蓄熱量の調整方法や、室温設定の考え方をあらためてご説明しました。


蓄熱暖房器は「たくさんためれば安心」という設備ではありません。

外の気温や生活スタイルに合わせて、ためる熱の量を調整することがとても重要です。

その点をご理解いただき、「そういう仕組みだったんですね」と安心された様子が印象的でした。

エアコンのようにスイッチを入れてすぐ暖かくなる設備ではありませんが、風が出ず(室温によりますが)、音もなく、室内全体がじんわりと包まれるような暖かさは、今でも大きな魅力だと感じています。

朝起きたときや帰宅時に、すでに室温が安定している快適さは、他の暖房方式ではなかなか得られません。

(最近は、エアコンを上手に使っているお客様がふえました)

もちろん、電気代については注意が必要です。

だからこそ、「設備任せ」にせず、住宅性能と使い方を理解したうえで付き合っていくことが大切だと考えています。


蓄熱暖房器は万能ではありませんが、性能の高い住宅で、特性を理解して使えば、今でも十分に活躍できる暖房設備です。

設備の良し悪しを単体で判断するのではなく、家全体のバランスと暮らし方を含めて考えること。

その重要性を、実体験とお客様対応の両方からあらためて感じています。






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